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2012年10月25日 (木)

日本の深刻な壁

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樋口一葉の名作、十三夜は、嫁入りして7年、夫のいじめに耐えかね、どうしても離縁状をとって下され、と里に帰ってきます。話しを聞いた母は、あまりの仕打ちに無理からぬことと同情し一緒になって怒りますが、それに対して父親は、お前を叱るではないが、今日までに辛抱がなるほどならば、これから後とて出来ぬことはあるまじ、と娘を諭します。娘は、これは私が悪うございました。いやなことをお聞かせ申しました。と拭うあとから涙がこぼれます。夫のもとへと帰っていく、その可憐な心情は、哀しくも美しい心根を描いています。一葉の傑作です。

ここに母と父の感受性、情緒的安定性の違いによって、物語の展開していきますが、女性の立場では、いま現在のこと、悲観論と感情が支配的になります。一方、男性は長い先のことなどを考えています。
いまの世情は、中々前に進めないものがありますが、平成に入ってから、目先のことに捉われる傾向が目立つような、つまり、少なからず男性の考え方が、女性化しつつあるのではないか、と思います。

政治や外交が前に進まないのは、政治家も、われわれ庶民も、本来の男らしさが失われて女性的なものの見方の増加し、それが原因のような気がします。作家有吉佐和子さんは、いみじくも言っています。
  「頭の悪い女の理屈には、聡明な男性は必ず敗北する」

もし、そうであるなら、日本は深刻な壁に突き当たっているのではないか、と思います。その壁、何とか破らなければ。

      ※「頭の悪い女の理屈には、・・・・・」 更紗夫人より

 

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