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2013年1月 6日 (日)

強者の期待に応える作法

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映画ベンハーで、ローマ軍の奴隷となったベンハーは、ガレー船の船底で鎖につながれ漕ぎ手になっていた。見回りにきた司令官が通り過ぎたが、振り向きざまにベンハーの背中にビシッとムチをいれた。怒りに燃えたベンハーの目をみながら司令官は、
  「やり返す気はある」
  「だが、自制心もある」
  「いいことだ」
  「憎しみは糧となり生きる力を与える」
といって去っていく。

ベンハーは無言の存在感を示したのだった。強者は、冴えた眼力をもっている。その手応えに司令官の言葉は、ベンハーの人格を尊重する度量を示したものだった。司令官は、怒ってはいない、司令官の言葉はベンハーに力を与えます。

強者の威圧に対しては、覇気で臨むべしです。尖閣の国有化に際し、野田前首相は、熟慮に熟慮を重ねて決断し、中国側に、さまざまなレベルで説明したにもかかわらず、残念です、と文芸春秋に書いています。私の素人の考えでは、国有化は内政であって説明の必要を思いつかないのですが、説明は釈明に通じ、釈明は自らの非に通じます。

中国は、唖然としたのではないでしょうか。自らの主権はどこへやったのか、覇気の喪失を思わせる素人外交的なやり方、手応えのなさに、中国は怒りすら覚えたのではないかと思います。本気でぶつからなかったら、中国でなくても怒るでしょう。

 

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