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2013年7月24日 (水)

偉大な人の欠点

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過ぎたるはなお及ばざるが如し、というが、一途な思い込みは、どこか空疎な感じがします。「風立ちぬ」を作った宮崎駿監督は、どうやら日本人はダメだと思っているらしい、スタジオジブリのHPに長文の自論を展開し、決めつけているけれども、人間70も生きてくれば多少とも、我にとらわれた意識に気づくこともあるものを、氏にはそれらしいものが見あたらない。

それは戦乱にあれば個々にいろんなことがあるだろうが、世界はそれで動いてきたのであって、世界が学ぶことの道筋がそこにあった。氏は、政治家の歴史感覚のなさに呆れるばかり、と言い。考えの足りない人間が憲法をいじらない方がいい、と見下して言う。

そして、慰安婦の問題も、それぞれの民族の誇りの問題だから、きちんと謝罪してちゃんと賠償すべき、と言うが、両方の民族の誇りがそれで解決できるとも思えないし、これは誇りの問題ではなく、すでに兵士より何倍もの高給が支払われていた、ということで言えば、本来とるに足りない問題であるはずを、日本はダメだと思うひとたちの誹謗中傷の道具として使われていると見た方がいい。

全体として、宮崎駿監督の言葉から感じるものは、日本人としての誇りはどこへやったのか、日本人を信じていないのではなかろうか、と思わせるのでした。50、60は花ならつぼみ、70歳は花盛りというけれど、堅く閉ざしたままの蕾がいくつか残っているような。「自発性を失った心の空洞を満たすものは不平しかない」と小林秀雄は言った。天は二物を与えず、という。

 「偉大な人間は、しばしば欠点もまた偉大なんだ」 有吉佐和子

 

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