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2013年9月17日 (火)

月光の下に立てば

130917b

冷々とした月の光は、しみ込むようにあたりを照らしています。穏やかにして乱反射することなく無彩色の世界をつくります。それは静かで清らかな空間が広がっていて、その明るさの中にも、そして、ほの暗さを宿す一隅さえも澄みきっているのです。清澄な濃淡の均衡は、世の不浄、無常なるものさえ無きがごとくに、ひとつの世界を映し出して、静寂でありながら、心おどる心地さえするのです。慈愛に満ちた月光は、そこにたたずむものに射して、影を落とします。そのわずかに過ぎる時間の中で、われに返ることを促しているのかも知れません。

一方で、世の信じることの難きがゆえに、声あらげるもの、疑念を持つらしき人たちは、気のせいか総じて相貌がしだいに歪んでゆくように見えます。それにくらべ、静かなるものは、生きいきとして美しいのです。人の良心というものは、ひとことでいうなら、美ということになるでしょうか。冴えわたる月光の下にたてば、誰しも内にある新たなる良心の存在に気づくことができるかも知れない、そんな気がするのでございます。

 

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