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2014年1月 3日 (金)

川の音を聞けば

140103b

夏は暑いし冬は寒い。年々何も変わりはしないけれど、ひとつの年が流れて、また新しい年がきた。いま正月気分でちょっと気のゆるみもあるけれど、期待とこれからどうなるのかという未知への緊張感も少しあります。日々是新たなり、というのは惰性に流されないように、ということでしょうか、どこか諭される感じもします。

一方、方丈記は、ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず、といっています。何かしみじみと心静かにするものがあります。川の流れは遥か深山から流れに流れてきます。雨の日もあり雪の日もある。そして水面を渡る風さえも吸いこんで流れてくる。青空の下にさらさらと、さざ波に光かがやくことも、そして巌に割かれて落ち、深みに沈んでは潜りぬけ、いつかまた浮かんでくる。そういう浮つ沈みつ変転する川の流れをじっと見ていれば、つねにもとの水にあらず、と感じることもできるような、同じものは2度とない、つねに新しいものに変わっているのだ、ということでありましょうか。

ひとつのことに取りつかれて同じことばかり言っていれば、人心は倦み行きどころも見つかりはしないでありましょう。とどまることを知らぬ川の流れの一点を見ながらも、川の音と身体をひとつにすれば、深山幽谷、野に降る、すべてのものを冷たく清らかにする慈雨、それは、もとは大地と大海から発したもの、そういう壮大な自然循環のドラマに思いを馳せることもできます。それもまた楽しと思うのであります。

 

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