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2014年11月 1日 (土)

無知と不信と反逆

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 思い込みが強いと誤解が生じる。とはよく言われる言葉ですが、良きエコノミストの条件は、良きジャーナリストの条件と同じではないか、という人があります。その条件というのは、一に独善的であること。二に懐疑的であること。そして、三に執念深いこと。つまり、第一に、いつも自分が正しいと思っている。第二に、自分以外の人々はいつも間違っていると思っている。そして第三に、絶対に敗北を認めない。という、ちょっと他を威圧するような特異なものです。

なるほど自分に厳しくすれば、そういう気の持ち方もあるかも知れません。ある条件があれば、結果を生みやすくなるは確かでしょう。しかし、安倍首相が言っているように、条件をつけるべきではないのであります。もっとも、この場合の三条件は、条件というよりも、エコノミストに名を借りた、関係のない、持論の展開のような気がします。

思えば、それらしい人たちの、いくつかの状況に思いあたるのでございます。結局、それは個々のエネルギーの無駄づかいであり、高潔な精神力を誇示しながら、その実、事実に折り合いがつけられない、異端に見えるのでございます。
自分が正しくて、人が間違っている、というのは、自分のもっている物差しで、人を計っているのでありまして、無知と不信、という重い病にかかっているのかも知れません。

そして、絶対に敗北を認めない、ということは、虐待や虚言に反抗するならまだしも、現実でありながら、いつまでもそれに抗うのは、意気地のなさ、実に煮え切らない、不遜な態度に見えるのでございます。殻の中に逃げ込んで、もう外のことは見えなくなっている。それは、もう自分だけの世界に生きているのでございましょう。

そういう状態というのは、ちょっと小さい声で言わせてもらえば、くるくるぱー、というのでありまして、ある時から、時間が止まってしまっているのであります。つまり、世を見る学習機能が麻痺しているということでありましょうか。なにごとも、決めつけてしまっては、話しにならないのであります。自戒をも込めて。

 

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