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2015年2月11日 (水)

健全なる空気

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 生気みなぎるものは、どこから来るかといえば、人とのぶつかり合いの中からくる。決して孤独の中には生まれない。互いに結びついている安心感という世の空気そのものがなくてはならない。つまり、必要のものは、健全なる空気だ。その空気は、厳然たる事実の積み重ねによって紡がれる歴史によって醸成される。その確かな歩みが、よりどころへと成長する。

しかし、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。というのであれば、よりどころは、外にもとめるということであり、幻想でしかない。しかも、自らの意志を捨てたにひとしい。生気みなぎるものは外にはなく、日本の心の中にある。この地に住むもの、あるいは過去にこの地にやってきたもの、ひとしくもはや郷里はこの地にあるを知れば、実直で、控え目に生きる日本の理念の上に、進むべき道を定めることが、未来を拓く可能性を確かなものにする。

米国教科書の慰安婦の強制連行の記述の共著者のひとり、ハーバート・ジーグラー・ハワイ大学准教授は、間違いを指摘され、「私の言論と学問の自由に対する侵害だ」と批判したと伝えられる。けれども、大切なことは、言論の自由と学問の自由に対する侵害をしているのは、その准教授というべきで、侵害されているのは、ひとにぎりの著作者ではなく、米国の多くの子供たちと日本である。それのみか、韓国の自由をも阻害していると言える。

学者であれば、公正と信義に立つべきであるものを、対して、幸いにして日本人はエゴイズムが希薄である。その分、心が広く、よく人の言動を受け入れる、他の罪や欠点などをきびしく責めない寛容の精神をもっている。その健全なる空気を、いま再び連帯として、自覚する時期に来ているのではないかと思います。

 

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