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2015年8月27日 (木)

さわやかな風

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  よどみなくさらさらと流れる川は、ゆくほどにけがれを落として澄んでいく。江戸時代というのは、その川ようにおだやかに流れていた。諸芸をきわめていくことで、礼儀と作法が育っていき、花のある時代だったような感じがあります。

日本の良さは品性であり、それは江戸時代がつくった、と言われます。品性とは、さわやかな風とでもいえましょうか。いわれてみれば、なるほど江戸時代がつくったのかと思うのです。人としての職分において、貧富や貴賤のくべつなく、お互いの立場を認められていた時代の所産でありましょうか。

江戸時代に日本にきたドイツ人のケンペルは、世界中のいかなる国民でも、礼儀という点で日本人にまさるものはない。才気があり、好奇心が強い人たちだ。といっています。つまり強権による圧政はなく、ひとびとはいきいきとしていた、上下にかかわらず市井の中に礼儀があることを、見たのでありましょう。同時代を生きたスウェーデンの医学者C・P・ツュンベリーも日本人は、礼儀正しく、勤勉で清潔好き、正直にして誠実、といっています。

遠く思いを馳せれば、時代劇映画がフラッシュバックのように甦ります。職人や商人が着ていた印半纏は、いまにのこされ、その洗練された意匠は、ひとつの文化であり、礼儀と勤勉、清潔感をよく表していて、その時代のさわやかさを、実感できる気がします。

そのように、じっくりと時間をかけて醸成されてきたであろう品性は、失いたくないもの、その根っからの日本人の品性からすれば、一時的な度を超した言葉よりも、静かなる言葉に考えが落ちつく気がしてくるのでございます。

 

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