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2015年11月23日 (月)

型破りの日本の断面

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 こうと信じるなら、動じることなく主張すべきことは、はっきりと言うことが肝心。本気でぶつかってこそ、互いによい結果を生む。その場が険悪な空気になっても、ひるむことなく立ち向かって行くさまは、清々しい気持ちにさせてくれます。

「何をいまさら、駆け引きのようなゲームをしているんだ!」 と甘利特命担当大臣は、アメリカの通商代表フロマンにやりかえした。無理難題を吹っかけて、議論にすら値しない無茶な要求に、はらわたが煮えくり返った。

 「私は交渉をしにきたので、駆け引きをしにきたのではない」
 「そちらのゲームにこれ以上つき合うつもりはない」 と席を立ってしまった。

虚を衝いた手厳しい論旨にアメリカは、驚いたに違いないです。その出来ごとがあった日より、向き合って交渉を進めるようになってきた。それでも、こちらも主張を通すためには、机をバーンと叩いて「冗談じゃない」「こんなことやっていられるか」 と声を荒げて、怒鳴り合うのもしばしばだった。キャロライン・ケネヂィ駐日大使が参加したときは、顔面蒼白になったこともあったという。

事務方だけの話し合いでは、
 「そんな分からないこと言っていると、甘利が出ますよ,彼がどういう性格かわかっているでしょう」

と切り返すようになり、相手もそれを理解した。これは、TPP交渉について、甘利大臣が「文芸春秋」12月号に書いていることです。新しい秩序の模索とWin・Winの理念に立てば、アメリカといえども自国有利の無理強い出来ようはずはないです。筋を通すことはひと筋縄ではいかない。その困難さと戦った勇気と気骨のある姿勢、それは知らなかった交渉の断面でありました。

 

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