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2015年12月10日 (木)

世界は大きな力で動いている

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 憂きはお互ひの世におもふこと多し、と樋口一葉は、小説「十三夜」の終わりに書いています。この言葉は、世のつらい風あたりの中で、先のことは考えるほどに答えはでてこない。それでもひとつおとなになって、流れにまかせて乗り切っていく覚悟ができたことを思わせます。

「アベ政治を許さない」・・・この言葉は、ものを書く女性のものとはとても思えないです。精神の修養も心の豊かさも感じられないです。まして、おかしみや哀愁も理性も見あたらない。あるのは攻撃性の一念であり、怨念というか呪詛というか、一途に凝り固まって、抜け道のない絶望感であり、解放感はどこにもないのです。

それに、思い上がりと自我の押しつけがありありとしています。この言葉が持てはやされることは、多様性の否定するものであり、個人主義の行き過ぎを助長する風潮をまねくことがあっても、世の中を明るくするにはほど遠いと言葉だと思います。

かれらが言う「アベ政治を許さない」というのは、ことさらに未来を悪く予測した悲観論であり、予測というものは確かなものとはいえない。世界は大きな力で動いている。そこには深い洞察が求められるはずを、仮想に立った悲観論を前提としていること、それ自体、間違っているのではないか、と思うのであります。

 

 

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