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2016年1月18日 (月)

歳月の中で

160118a



 冬の陽は遠くから射して影を長く落とし、明と暗がはっきりする景色の中で、陽の暖かさはありがたく、もの影に入れば風の冷たさが身に染み、通りすがりに蝋梅の春の芽吹きを見つけるのもなつかしく春が待たれる。日本人は、世界でいちばん清潔な国民、とトロイを発掘したシュリーマンは、旅行記に書いた。長い時間のあったことが見えたのかもしれない。歳月のなかでひとはみな、寒ければ寒い中にもうつくしさを求める心を養ってきたのだと思う。啄木は、雪あかりさびしき町にあゆみ入りにき、と詠み、モノトーンの中にほのかな明るさを点じその中に入っていく。日本人は欲心が第一義ではない、と思うのであります。

 

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