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2016年1月11日 (月)

陽の光の中で

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 なぜだか知らないけれど、心が洗われるということがあります。あれは知覧特攻平和館だった。彼らは純粋で、美しく崇高な精神をもっていた。みな立派は顔だちだった。のこされたものを読むほどに熱いものが込みあげる。もう声もなく外にでて来たけれど、そこは桜並木だった。心の中に清らかなものが流れるような気がした。なぜだかわからない。

天皇陛下は82歳のご高齢、運転免許の更新を受けられたという。自ら愛車を運転されるとは、庶民にとっても愉快で楽しい気がします。なべおさみさんの「やくざと芸能と 私の愛した日本人」という本の中に、こんな話しがでてきます。

縁あって皇居の桜を見る機会があった。そこへテニスに参られる両陛下の車が遠くに見え、行き過ぎると思われたが、ハンドルを切ってこちらに来られ目の前に停まった。美智子皇后様が手回しでゆっくりと窓を開けられ、側近の方に、「何をなさっていらっしゃるの?」、とお聞きになった。「桜を案内しております」、側近の人が答えた。両陛下は身を乗り出すようにこちら目を向けられている。みんな一緒に礼をした。「桜は奥のもご案内してね」、と皇后様がおっしゃいました。「お健やかにお過ごし下さいます様に」、と申し上げるのがやっとだった。「ありがとう」、お二人が同時にお答えになった。そして天皇陛下の運転されるホンダの古い小型車は動きだした。見送りながら、涙がとめどもなく流れるのだった。桜さく春の陽の光の中で、妻も娘もしばらくそうしていた。

 

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