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2016年6月 9日 (木)

世のありさまの異様

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 日本人の最大の弱点は優しさ、というひとがいましたが、まさに急所をついていると思います。ひとを思いやるという美点が実は弱点というわけですから、それは盲点をついているのでした。優しさは、つまり人を信じるということでしょう。とかく、そのように、世評に流されやすいのがわれらの弱点でもあります。田原総一朗さんは、テレビでの偏向報道は問題なしと思っているようです。

その理由は、選挙で自民党が3連勝している、とくりかえし言っています。つまりテレビの偏向は、自民党の選挙に影響していないから、問題ない。むしろテレビがだらしない。といっています。しかし、過去の選挙の結果と、現在時点における政局への論点の偏向は、別次元の話しでありますから、同列にはできないわけで、これは田原さんの苦しい言い訳、ごまかしだと思います。

最近のデモによるフリップの瞬間映像を映す報道の手法のように、筋道ではなく、単純なことばの繰り返しというのは、おそろしいものがあります。知らず知らずに影響を受けずにはいられないです。一種の洗脳状態にされてしまう。国旗を掲げることは、本来うれしいはずですが、わけも分からずためらわれる、ということに、いつの間にかなってきた。これもネガティブな情報の氾濫の影響でありましょう。

テレビというのは、日本人の最大の弱点を突いて、少なからず不特定多数への刷り込みをあたえる力をもっています。今日も街頭にただひとり男が無言で立っていた。「九条を壊すな!」というフリップをかがげていた。裏面には「アベ政治を・・」の文字がちらりと見えた。その顔はゆがんで見え目が射すように見えた。それがテレビの映像とかさなって強烈なイメージをあたえる。そういう今の世のありさまは何か異様さを感じます。

日本は自由主義陣営の国という道を選択しているわけですが、そこには、少なからず社会主義的陣営を志向する分子が存在します。いってみれば、一国の操縦において、そういう反分子が勢いを増せば、国の航海はおそらく難航するでしょう。現に難航しながらもかろうじて前に進みはしましたが、予断はゆるされません。

このほど沖縄の県議選において、共産党の支持を受ける翁長知事を支持する勢力が、過半数を維持したということも、米軍に関係づけた事件が繰り返し流される沖縄のテレビと新聞の情報が、影響したと言われます。

いまや、ことあるごとに、メディアによって日本が攻撃にさらされていると言ってもいいと思います。しかし、そんなおかしなことも、もうあきあきした気分があるのも確かでありましょう。

 

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