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2016年6月26日 (日)

決断がよび覚ますもの

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 変化が急過ぎると未来が不確かになる。ということなら、その通り、英国のEU離脱というニュースは、まさしくこれからどうなるのか、予測を困難にしているようです。ゲームでもしているように離脱組が勝利した、とは伝えていますが、結果は不安材料の方が先に立ってなにやら、世界中を巻き込んでいるようです。

そもそも二つに一つという答えが出せるものだったのかどうか、それぞれの未来について確かなものが見えていたのかどうか、多数決でことを決めるのは、一見、合理的にみえて所詮、平均値をもとめただけのこと、意義はあるけれど、それをどう扱うかは別の問題で、最良の方法が見つかったわけでもないです。おおよそ半数の残留支持者が切り捨てられるゲームは、不合理といえば、不合理、為政者の取る道はほかになかったのかと思います。

けれども、イギリスがここで一つの決断をしめしたということは、大したものだと思います。ひょっとすると、日本はここ70年余りほどんど前に進むことができないでいるのではないか。それにくらべれば、はるかに勇気ある行動といえるでしょうか。しかし、できることなら、EUに残留して欲しかったですね。人生は重荷を負いて遠き道をゆくがごとし、急ぐべからず、といいますから、道が残されていないわけでもなかったと思います。

EU離脱というニュースをみながら、思い出されるのは、EC構想の先駆けの人といわれる、リヒャルト・クデンホーフ・カレルギー伯爵、その母親青山みつのこと、その数奇な運命を描いたNHKのドキュメンタリー『ミツコ 二つの世紀末』 を見たのは、はるか昔のことです。

光子は夫の伯爵を亡くし、女手ひとつで広大な領地を管理し、7人のこどもたちを育てたが、多くは去っていった。リヒャルトは東京生まれ幼名は栄次郎、のちに「パン・ヨーロッパ」を著した。映画「カサブランカ」のモデルともいわれる。光子はEECの母ともよばれる。光子は病にたおれ、次女オルガにみとられ、さびしく亡くなった。1941年67歳だった。
いまもひとつの映像として目に残っているのは、ロンスぺルグ城の尖塔を背景に、鯉のぼりが泳いでいた。

 

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