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2016年7月29日 (金)

何かが欠けた誤解

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 寒々とした殺傷事件が起きる。正解のない問題に、間違った答えをだして、その決断によって行動をすることの愚かさは,それによって起きる先の予測をもたず、ただ身の破滅をまねくを知らずか。人は遥か遠い祖先より受け継がれてきた生命体であって、この世に生を受けたときから、だれしも尊厳を有している。優れた脳も病に倒れば幼稚化する。歩くほどにたとえ輝きをなくしても、また、いかに汚れていようとも、あるいは脳の生成の如何にかかわらず、ひとはみな人類の同胞として個々の人間の尊厳は失われることはない。

だから、無暗に、人の一存で人を殺めてはいけない。かれの間違ってはいない、正しいことをしている、という思いは、人に迷惑をかけないのであれば、それはそれで進むがいい。しかし、その確信が、何かが欠けた誤解というものなら、それを社会の中で試そうとすれば、迷惑この上ない結果をまねく。個々としては、いかに確信に満ちていようとも、その個人が見た世界は、全体で見ればほんの知れたもの、しかも、よくも悪くも感受性の影響を受けずにはいられないはず。

不意の災難は痛ましいですが、おそらく容疑者が見た職場経験の印象は、その身に耐えられなかったのではないかと思います。かれは動揺し、心の準備ができていなくて、しだいに魔手にとらわれていったのかもしれないと思うのです。しかし、犯した罪の異様さは、計り知れない何ものかが、ひそんでいるような気もします。

 

 

 

 

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