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2017年5月16日 (火)

ことばの再発見

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 穏やかでまじめ、誠実をこのむ風土がこの国の歴史を育ててきた。ひとことでいえば、それは良心的なるものと何かしらの責任感が人々の心の底に流れていたからだろうと思います。ドナルド・キーンさんは、プライバシーにあたる日本語は存在しない、といっていましたが、日本ではむかしから、ふだん私事を守る必要がなく無防備でいられたのでした。

これもお互いに良心的にものを考えることの結果だろうと思います。そういう風土があるがゆえに、独特の丁寧語も生まれ、物や動作にも「お」をつけて丁寧に言う習慣が生まれたのだろうと思います。お花やお習字、お稽古、あるいはお酒、お野菜などなど、考えてみれば、これは処世術というか、精神衛生上、おだやかさを養うにも、他に例をみないすぐれたことばの発明だと思います。

先日、テレビをつけたら、「早く起きた朝は」、をやっていました。その中で、森尾由美さんが、たぶん娘さんに食事をおごってもらった話しのようだったけれど、「お給料」という言葉を何回か使っていました。お子さんが貰ったお給料の話しです。その言葉づかいに新鮮なものを感じました。母子が互いを思い、そのやさしさが伝わってきます。

これは女性ならでのやわらかい話し方でした。お給料、ものを大切にあつかう、こんないい言葉があったのだと、ちょっと胸を打たれたのでした。

 

 

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