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2017年8月13日 (日)

風に流される

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 世の中、きれいごといでは片づかない。きれいごとは、言うはいとた易いけれど、新しい発想はない。一方に清浄あれば、一方に不浄がある。湖に映る山と空、山も湖面も美しい。でも、よくみれば水はよどんで暗い。それでも山も湖も、なくてはならない大切なもの。当然のことだ。

国会ではげしく議論するのはよい。論は分かれ、理は多様でむずかしい、ときに角も立つ。けれど人は、相手の論に立って考えることも、できるようにできている。静かに思えば、それはそれで分からぬでもない。ただ、それでは前に進めないこともある。そこに責任ある立場として高度な判断が要求される。

国会の開会式で天皇は、「国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託にこたえることを、切に希望します」、とのべられた。そのお言葉をいただいて、論争あることはすばらしい。でも、ともすれば、論をはなれて、ことばが中傷になるのは実に見苦しい。

国会は、賛否の論を尽くし、それを向後に残すことに意味あり、もってあとは、お言葉の通り「和」にいたればよい。

さきごろ、長崎の被爆者連絡協議会議長は、総理に面と向かって、「あなたはどこの国の総理ですか」、と言ったというニュースがあった。そういわせる世の雰囲気、人としての礼儀を忘れるような、その風はだれが吹かせたのだろうか。いたずらに風に流されるのもさびしい。

 

 

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コメント

こんばんは!
まったく同感です。
あの被爆者連絡協議会議長の発言、ニュース番組の多くのコメンテーターが、もっともだと言わんばかりのコメントをしていましたね。
失礼だろうって思った人もきっと沢山いるのでしょうが、これが言えないような雰囲気になってしまっています。
実に情けないですね。

投稿: FUJIKAZE | 2017年8月14日 (月) 22:47

 「あなたはどこの国の総理か」。まるで帝王にでもなったつもり。
要望書とはいいながら、叩きつけるような言葉の荒々しさは、品性の下落ここに極まれり、という感じがします。
かれは意気揚々とした気分かもしれませんが、自分の吐いた言葉が、自分に突き刺さっているを気づかないんでしょうね。
結局、マスメディアの毒に感染したのでしょう。まあ、そういう毒には、次第に耐性が強くなっていくことを期待します。FUJIKAZEさん、ありがとうございます。

投稿: ちぎれ雲 | 2017年8月15日 (火) 10:27

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