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2018年3月 2日 (金)

みだれない心の広さ

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 古くから伝わる俗謡には、滑稽というか、人情味というか、そんな言葉のあやの面白さがあります。そういう処世的な感覚は、伝統的なものかもしれないです。先日、日本の伝統芸能という講義を受けたとき、ビデオ映像をみたのですが、三味線を弾きながら女のひとが唄っていました。

♪猫じゃ 猫じゃ とおっしゃいますが 猫が 猫が下駄はいて 絞りの浴衣で 来るものか オッチョコチョイノチョイ

何かことばが意表をついておもしろい。おっしゃいますがと、敬語を使っているところがさらっとして粋な感じがします。それを聞いて思いだしたのが、沖縄の俗謡「十九の春」も同じですね。たとえば3番の歌詞、

♪見捨て心が あるならば 早くお知らせ 下さいね 歳も若く あるうちに 思い残すな 明日の花

これも敬語ですね。どちらも男と女のやりとりを唄っていますが、なんとなく情があって、乱れたりはしない心の広さが感じられます。日本には昔から自分を抑えようとする精神文化があって、それはいまも流れていると思います。適度な遠慮というものでしょうか。

 

 

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コメント

こんにちはsun
「十九の春」どんな唄?検索してみました。
歌詞をしっかり見たのは初めてですが、歌えますnote
なるほど…
さらりと言えるような胸の内ではないでしょうに…切ないです。
適度な遠慮を保てる付き合いは心地よいですネheart04

投稿: 草もみじ | 2018年3月 2日 (金) 17:18

草もみじ さんこんばんは
「十九の春」はよくできた歌だと思います。
一銭二銭の 葉書さえ 千里万里と 旅をする、というところ、時代が偲ばれます。比喩がとてもいいですね。
奥山住まいの うぐいすが梅の小枝で 昼寝して 春が来るよな 夢を見て ホケキョホケキョと 泣いていた
これもほんわりとした気持ちになります。
サヨリがでていましたか、関東ではみることがないのでなつかしいです。瀬戸内海、満潮時に川にのぼってくるサヨリをよく見たのものです。

投稿: ちぎれ雲 | 2018年3月 2日 (金) 19:45

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