意味深な強かさ
春は明るく青葉を透かして光り輝いている。風もひんやりとしていい季節になりました。いろんなものが生き生きとしてくる時節です。南北首脳会談もそのひとつ、さて、風向きはどのように変わるのでしょうか。
でも、みるところ切羽詰まった、とはこのことかもしれません。板門店宣言のつぎの一節 「南北関係を改善し発展させることは、全民族の一致した望みであり、これ以上先送りできない時代の切迫した要求だ。」
これは、北への経済制裁により、どうにもできない切迫した実状に追い込まれたことを意味していませんか。中国が日本へのレアアース輸出を制限したとき、応用技術のあらゆるものが生産ストップになりかねないことに、日本は大いに困りました。それと同じ、推して知るべしです。
北が物資を調達できなければ、衰退の一途をたどるしかないでしょう。今回の首脳会談は、その活路を見出すべく、南北交流をと言っているのではないでしょうか。つまり経済制裁の抜け道をつくりたい、だから南北で協力しようと。
板門店宣言のもう一つの気になる一節、「南北は、完全な非核化を通じて核のない朝鮮半島を実現するという共同の目標を確認した。」 とあります。核のない朝鮮半島って、共同の目標って、どうなんでしょう。
韓国には核はない。もし、核があるとすれば北にあるのです。わざわざ、完全な非核化といっているところ、意味深ですが、米国が同盟国の日本や韓国にさしかけている核の傘を無くせ、といっているなら、それはしたたか、というしかない。
それにつづけて、南北が、「責任と役割を果たす」 と宣言文にあります。北が北なら、南もおかしい。アメリカはいらないと宣言しているようにもみえます。
それに普通、スケジュールのない計画なんて意味をなさず、空文になりかねないです。この宣言文も同じ、スローガンのようなもので、聞えがよいだけで大衆の感情に訴え変な方向にむかうとも限らない、何かが隠されているような気がします。
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