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2018年12月13日 (木)

静かなるもの

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 12月も半ば、寒くなりました。外に出れば風の冷たさが身に沁みます。それでも寒さに耐えたあとは、打ち勝った満足感も少しあります。それが耐力なのかも知れません。

坂本龍馬の姉・乙女は文武両道、諸芸にすぐれていて、一弦琴を弾いたと伝えられます。先日、その古風な一弦琴の演奏を聴く機会がありました。一弦しかないのですが、その音色は多彩です。鳥の声、水の音、虫の声、枯れ葉の舞い落ちるトレモロ、などよくそんな表現ができるものと感銘しました。

詩情ある古語の唄もよく合う。奏者の女性の方がおっしゃるには、ひとつの音だけ鳴らしてみれば、一音はピーンと響いて消えていくけれど、耳を澄ますと、そのあとに静かなものを実感できると言われます。それが好きだとおっしゃる。

なるほど、そう言われて聴いてみると、静寂の中に何か豊かなものがありそうな、そんな気がしてきます。もしかしたら、なくてはならないもの、それが静寂なのかも知れません。あせらずゆったりとして、無垢なる静かなるものを楽しむ、それは大事なことでありましょう。

近代国家のなかには、雑巾でホテルのコップを拭く作業者もある、その驚き、そんなあり得ないこともある。なくてはならないものが欠けると、あり得ないことが起きるのでありましょうか。

 

 

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