« 読解力 | トップページ | 何かが欠けている »

2019年12月 9日 (月)

葉ぼたん

191209a


 しっかりとよって立つものを持たなければ、根なし草になってしまう。受け継いだ歴史の上に立って大地に根を下ろしていれば、自ずとのびてゆくものを、ただその時の風にまかせて浮草のように漂う。そんなもの、大樹に育つはずもない。

急に寒くなったり、また戻ったり、冬か秋か、季節の変わり目は行ったり来たりする。今日はやや寒さがゆるんだ。
夏に蒔いた葉牡丹の鉢植えは、柔らからな葉を重ねはじめた。

ところが、昨日見ると、葉がむざんに喰われている。ひよどりは、いつも垣根にとまって四十雀やめじろを威嚇する。奴が食べたに違いない。なにより証拠は、そばにあった小さい鉢が倒れている。
かれは、それを止まり木にしていたのだろう。ひよどりも、よって立つものなくば、食にありつけない。
(旧江戸城 清水門)

  

 

|

« 読解力 | トップページ | 何かが欠けている »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 読解力 | トップページ | 何かが欠けている »